00 このガイドの使い方 — Claude Code に丸投げできます

このガイドは自分で読みながら進めてもいいですが、手順書ごと Claude Code に渡して作業してもらうのが一番ラクです。Claude Code のチャットにこう送ってください:

https://cc-obsidian-guide.pages.dev
この手順書を読んで、ObsidianとClaude Codeの連携(方式B)をセットアップして。
コマンド実行や設定ファイルの作成はやってほしい。
わたしが手でやる必要がある操作は、その都度指示して。

ただし全自動にはなりません。役割分担はこうなります:

Claude Code がやってくれること自分でやること
MCP 登録コマンドの実行(claude mcp add ... Obsidian・Claude アプリのインストールとログイン(画面操作)
CLAUDE.md・settings.json・.mcp.json の作成 コミュニティプラグイン 4 つのインストール・有効化(Obsidian の画面操作)
接続確認(claude mcp list / claude doctor)とエラー対処 API キーの取得と貼り付け(チャットに貼らず、Claude に教えてもらった場所へ自分で入力する)
うまくいかないときの原因調査 両アプリの再起動
おすすめの進め方

①前提準備(アプリのインストール〜プラグイン有効化・API キー取得)までは自分の手で進める → ②そこから先は上のメッセージで Claude Code に丸投げ。API キーだけは Claude のチャットに貼らず、指示された設定ファイルに自分で貼り付けてください。

01 前提準備

Obsidian(オブシディアン)とは

Obsidian は自分のパソコンにデータを保存する無料のメモアプリです。「保管庫(Vault)」という単位でノートを管理し、プラグインを追加することで Claude などの AI と連携できます。Notion がクラウド型のチームツールなのに対し、Obsidian はローカル保存かつAI 連携のカスタマイズ性が最高峰という点が最大の強みです。

Obsidian のインストール

  1. 公式サイト obsidian.md にアクセスし、お使いの OS 向けのインストーラーをダウンロードする。
  2. macOS: ダウンロードした .dmg を開き、Obsidian アイコンを Applications フォルダにドラッグする。
    Windows: Obsidian-Setup-x.x.x.exe をダブルクリックして実行する。
  3. Obsidian を起動し、言語設定を日本語にする(後述)。
注意: Web版は使わない

Claude との連携にはデスクトップアプリ版が必要です。ブラウザで開く Web版は不可です。

Obsidian の初期設定

  1. 起動後、左下の歯車アイコン(設定)をクリックする。
  2. 「General(ジェネラル)」→「Language(ランゲージ)」→「日本語」を選択する。
  3. Obsidian を一度終了して再起動する(言語変更を反映するため)。

保管庫(Vault)の新規作成

  1. 起動画面で「新規作成」を選ぶ。
  2. 保管庫名を英数字で入力する(例: MyVaulttakahashi)。日本語名はプラグインのトラブル原因になるため避ける。
  3. 保存場所はデスクトップが無難。iOS との同期を優先するなら iCloud Drive 下を選ぶ。OneDrive や外付けドライブ(Bridgeフォルダ等)の中には置かない(Windows はデスクトップが OneDrive 配下になっていることがあるので注意。その場合は C:\Users\ユーザー名\Documents 直下など OneDrive 外を選ぶ)。
  4. 「作成」を押す。ウェルカム画面が表示されれば完了。

Claude デスクトップアプリのインストール

  1. claude.com/download からデスクトップアプリをダウンロードする(macOS 12.0 以上、約 308MB)。
  2. DMG(macOS)または exe(Windows)を実行してインストールする。
  3. Claude.ai アカウントでサインインする。
プランについて

Claude Code を使うには Pro プラン以上(月額 $20 〜)が必要です。無料プランでは Claude Code が利用できません。まずは月額プランで試してみることを推奨します。クレジットカード番号は画面共有中に映さないよう注意してください。

プラン月額(USD)Claude Code
Free$0利用不可
Pro$20利用可
Max 5x$100利用可
Max 20x$200利用可

02 Claude Code の初期設定

インストール

ターミナルを使う方法と、デスクトップアプリからターミナルなしで使う方法があります。初心者にはデスクトップアプリ版が簡単です。

macOS(ターミナル):

# 公式インストーラー(自動アップデートあり・推奨)
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

# インストール確認
claude --version
claude doctor

Windows(PowerShell): スタートメニューで「PowerShell」を検索して開き(管理者権限は不要)、以下を実行します。

# 公式インストーラー(自動アップデートあり・推奨)
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex

# PowerShell を一度閉じて開き直してから確認(PATH 反映のため)
claude --version
claude doctor

インストール先は C:\Users\ユーザー名\.local\bin です。

Windows での推奨: Git for Windows

ネイティブ Windows では Git for Windows のインストールを推奨します。入っていると Claude Code が Bash ツールを使えるようになり、動作が安定します。なければ PowerShell がシェルとして使われます。Node.js は不要です。

注意: ANTHROPIC_API_KEY 環境変数との混在

ANTHROPIC_API_KEY という環境変数が設定されていると、サブスクリプション枠ではなく API 課金に切り替わります。Pro/Max サブスクリプションで使う場合はこの変数を設定しないでください。

初回起動と CLAUDE.md の自動生成

  1. ターミナル(Windows は PowerShell)を開き、作業フォルダに移動する: cd /path/to/your/project(Windows 例: cd C:\Users\ユーザー名\Desktop\MyVault
  2. claude を実行する(初回はブラウザが開いて OAuth 認証を求められる)。
  3. 起動後、/init コマンドを実行するとフォルダを解析して CLAUDE.md を自動生成してくれる。

CLAUDE.md — Claude への「説明書」

CLAUDE.md は Claude に対してプロジェクトのルール・フォルダ構成・命名規則などを伝えるファイルです。ここに書いたことを Claude は作業時に参照します。200行以内を目安に簡潔にまとめるのがコツです。

配置場所と適用範囲:

パス適用範囲Git 管理
~/.claude/CLAUDE.md
Windows: C:\Users\ユーザー名\.claude\CLAUDE.md
自分の全プロジェクト共通なし(個人設定)
./CLAUDE.mdプロジェクト共有あり
./CLAUDE.local.mdプロジェクト個人設定.gitignore 推奨

Obsidian Vault で使う場合の記述例:

# Obsidian Vault ルール

## フォルダ構成
- 調査メモ → Brain/調査/
- 会議録   → 議事録/YYYY/MM/
- 広告データ → マーケ/広告/YYYY-MM/

## 命名規則
- ファイル名は英数字とハイフンのみ(日本語ファイル名禁止)
- 日付は YYYYMMDD 形式

## 禁止事項
- .obsidian/ フォルダは変更しない
- APIキー・パスワードはノートに記載しない

settings.json — 動作設定

~/.claude/settings.json(個人共通。Windows: C:\Users\ユーザー名\.claude\settings.json)または .claude/settings.json(プロジェクト)で Claude Code の動作を細かく制御できます。

{
  "permissions": {
    "defaultMode": "acceptEdits",
    "allow": [
      "Bash(npm *)",
      "Bash(git commit *)"
    ],
    "deny": [
      "Bash(git push --force *)",
      "Bash(rm -rf /)"
    ]
  },
  "autoMemoryEnabled": true,
  "autoCompactEnabled": true,
  "model": "claude-sonnet-4-6"
}

Permissions(許可設定)

評価順序は deny → ask → allow の順です。deny が最優先で、allow より広い deny があれば allow は無視されます。

モード説明
default初回使用ごとに確認ダイアログが出る(デフォルト)
acceptEditsファイル編集を自動承認(初心者向け・手軽)
plan読み取り専用(ファイル変更なし)
bypassPermissions全プロンプトをスキップ(危険・隔離環境限定)
初心者向けおすすめ設定

"defaultMode": "acceptEdits" にしておくと、ファイル編集の許可ダイアログが減って作業が快適になります。危険なコマンド(rm -rf など)は deny に追加して安全網を作りましょう。

03 Obsidian 連携

Claude Code と Obsidian を連携させる方法は主に 2 つあります。

方式難易度Obsidian 起動インデックス反映向いているケース
直接 Vault 方式 低(設定ゼロ) 不要 遅延あり 手軽に始めたい・Git 管理重視
MCP 方式 中(プラグイン設定) 必須 即時 バックリンク整合性重視・複数ツールから共有

方式 A: Vault を作業ディレクトリとして直接使う

追加のプラグインや設定は不要です。ターミナルで Vault フォルダに移動して claude を起動するだけです。

  1. ターミナルを開き、Vault フォルダに移動する:
    cd ~/Desktop/MyVault
  2. claude を実行して起動する。
  3. Vault のルートに CLAUDE.md を作り、フォルダ構成・命名規則を記述する(前章の例を参考に)。
  4. あとは自然言語で指示するだけ。例:「デスクトップの散らかったファイルを整理して Brain/調査/ に分類して」
デメリットと注意点

ファイルシステムに直接書き込むため、Obsidian のバックリンク・タグのインデックスへの反映が遅れることがあります。大規模な Vault では全ファイルがトークン消費の対象になるため、CLAUDE.md で作業対象フォルダを明示するのが効率的です。


方式 B: MCP 経由の連携(Local REST API プラグイン)

Obsidian 内で HTTP サーバーを立ち上げ、Claude Code が API 経由でノートを読み書き・検索する方法です。インデックスに即時反映されるのが大きな利点です。

ステップ 1: 4つのプラグインをインストール

  1. Obsidian の左下歯車アイコン(設定)→「コミュニティプラグイン」→「有効化」を押す(初回のみ制限解除)。
  2. 「閲覧」をクリックして検索画面を開く。
  3. 以下の 4 つを順番に検索→インストール→「有効化」まで実行する。インストールだけでは動かないので必ず有効化まで行う。
プラグイン名用途
Local REST APIObsidian と Claude Code を API で接続する(必須)
MCP ToolsMCP サーバーとの連携(必須)
Smart ConnectionsAI によるノート間のスマート検索・関連付け
Templaterテンプレート管理(補助的)

ステップ 2: Local REST API の API キーを取得

  1. 設定 →「コミュニティプラグイン」→「Local REST API」の歯車アイコンを押す。
  2. 「Enable(有効化)」をオンにする。
  3. 画面に表示された API キー(英数字の文字列)をコピーして手元に控えておく。
API キーの取り扱い

API キーは Vault への完全なアクセス権に相当します。チャット・スクリーンショット・公開リポジトリには絶対に貼り付けないでください。画面共有中は表示を隠してください。

ステップ 3: Claude Code に MCP を登録

ターミナル(Windows は PowerShell)で以下を実行します(<your-api-key> を控えたキーに置き換える)。Windows の PowerShell では \ による行の折り返しが使えないため、コマンドは 1 行で入力してください:

# HTTP 版(証明書エラーが起きにくいためこちらを推奨)
claude mcp add --transport http obsidian http://127.0.0.1:27123/mcp/

# または HTTPS 版(Authorization ヘッダーに API キーを渡す)
claude mcp add --transport http obsidian https://127.0.0.1:27124/mcp/ \
  --header "Authorization: Bearer <your-api-key>"

あるいは .mcp.json ファイルを手書きする方法もあります(プロジェクト固有設定向け):

{
  "mcpServers": {
    "obsidian": {
      "type": "http",
      "url": "https://127.0.0.1:27124/mcp/",
      "headers": {
        "Authorization": "Bearer <your-api-key>"
      }
    }
  }
}

ステップ 4: 接続確認

claude mcp list    # 登録されているか確認
claude doctor      # 設定ファイルの場所と診断情報を表示

ステップ 5: 両アプリを再起動して動作確認

  1. Claude Code と Obsidian を完全終了する。macOS: Dock のアイコンを右クリック→「終了」(Cmd+Q)。ウィンドウを閉じるだけでは動いたままになる。Windows: 「×」で閉じたあと、タスクトレイ(画面右下の ∧ マーク)に常駐アイコンが残っていれば右クリック→「終了(Quit)」。
  2. 両アプリを再び開く。
  3. Claude Code に「Vault の中のファイル一覧を見せて」と指示する。Obsidian の左サイドバーにファイルが増えていれば連携成功。
Claude Code のチャット入力 Tips

送信・承認の基本キーは macOS が Command + Enter、Windows が Ctrl + Enter です。途中で許可ダイアログが何度も出ますが、すべて「許可」で進めてください。「自分でやろうとしない」「全部 Claude に任せる」という発想が大切です。

Chat モードと Code モードの切り替え

Claude Code には「Chat」と「Code」の 2 つのモードがあります。MCP 連携設定など、ファイル操作を伴う作業を行う際は右上の切り替えで Code モードに変更してください。

04 運用 Tips・よくあるハマりどころ

実践的な活用パターン

YouTube 動画を Obsidian に自動保存するフロー

  1. Google Chrome に YouTube 字幕取得の拡張機能をインストールする(Chrome 専用のため、他ブラウザから乗り換えを推奨)。
  2. YouTube の動画を開き、拡張機能で文字起こしを取得する。
  3. テキストを ChatGPT などに貼り付け、「省略せずにまとめて」と指示する(「省略せずに」が重要。AI はデフォルトで要約を省略するため)。
  4. まとめた内容を Obsidian のノートに保存する。タイトルだけ自分で変更すればよい。
  5. 蓄積されたノートは Claude Code から「〇〇について過去のメモを検索して」と指示するだけで参照できる。

広告データ・業務データの管理

  • PDF やスプレッドシートをまとめた内容を日付フォルダに蓄積しておく。
  • 「CPA が先月と今月でどう変わったか」と Claude に聞くだけで即回答が出る。
  • 過去データを覚えさせておくことで「忘れる」という概念がなくなる。

2 画面作業のすすめ

  • 左画面に Obsidian、右画面に Claude Code を並べると変化をリアルタイムで確認できる。
  • macOS では Command + -(マイナス) で Claude Code のサイドパネルを開いて横並び表示にできる。Windows では Windowsキー + ←/→ でウィンドウを左右にスナップできる。
  • Claude Code をすぐ開けるようにしておく: macOS は Dock に追加(アイコン長押し→オプション→Dock に追加)、Windows はタスクバーにピン留め(アイコン右クリック→タスクバーにピン留めする)。

よくあるハマりどころと解決策

症状原因対処
「Connection refused」 Obsidian が起動していない、またはプラグインが無効化されている Obsidian を起動し、Local REST API プラグインが有効になっているか確認する
「401 Unauthorized」 API キーのコピーミスまたは転記ミス Obsidian の Local REST API 設定画面で API キーを再コピーし、設定ファイルに正しく貼り直す
HTTPS 証明書エラー Local REST API は自己署名証明書を使っている HTTP 版(ポート 27123)を使うか、証明書を OS にインポートする。証明書のダウンロード先: https://127.0.0.1:27124/obsidian-local-rest-api.crt
検索結果が空 複数の Vault を持っていて別の Vault を参照している 接続先 Vault のパスを再確認する
localhost で接続できない SSH 環境で IPv6 が優先されている localhost の代わりに 127.0.0.1 を明示する
Vault 名が文字化けする Vault 名に日本語を使っている Vault を英数字名で作り直す
(Windows)Vault が同期で壊れる・ロックされる Vault を OneDrive 配下に置いている OneDrive の外(例: C:\Users\ユーザー名\Documents)に Vault を移動する
MCP 設定の場所がわからない claude doctor を実行すると「MCP Config Diagnostics」に設定ファイルのパスが表示される
ファイルが意図せず削除された delete_file ツールが自動実行された settings.json の permissions で "ask": ["mcp__obsidian__delete_file"] を追加して手動承認にする

イレギュラー対応の基本姿勢

このガイドの核心

手順書通りにできることより、エラーや想定外が起きたときに AI で解決できる力を身につけることが本当のゴールです。難しい用語(MCP、エージェントなど)は完全に理解しようとせず、「何のためのものか」というニュアンスだけ掴めば Claude に方向性を伝えられます。分からないことはそのまま Claude に貼り付けて「どうすればいい?」と聞いてください。

05 参考リンク集

Claude Code 公式ドキュメント

Obsidian 公式

Local REST API プラグイン

Obsidian × Claude 連携 参考記事